- 更新日
- 2016.09.14
新しいカジュアルなゴルフスタイル KOSHIGAYA GOLF CLUB
新しいカジュアルなゴルフスタイルを提唱するKOSHIGAYA GOLF CLUBを
日本ジャーナリスト協会のメンバーが視察プレイ。
写真提供:Facebookより
やっと日本にも本格的なカジュアルで開放的なゴルフ場ができた、という感じが第一印象。
次世代の人たちにゴルフを楽しんでもらうには、少なくともこのような気軽さ、手軽さがなければゴルフ市場に活性化は程遠いのかもしれない。
何がカジュアルなのかといえば、ドレスコードというものは存在しない。リゾートの雰囲気でOKだからだ。
支払いも前金で平日は¥6,500ほど。カートは2人乗りで、プレイは18Hスループレイ。アメリカの一般的なコースの感じそのものである。 練習場はフラットで開放感があり、アプローチ、バンカー、パッティングの練習設備もしっかりしていて練習だけでもOK。
コースはクリークや池が程よくセットされていて、上級者にも十分なセッティングができている。
家族や仲間と気軽にゴルフを楽しむにはこのようなところが良いし本格的な競技会も開催可能である。支配人の話では来場者の30%が女性で、夫婦やカップルでの来場が多い。女性の来場者は通常のコースの2倍という。その理由もここでプレイすればすぐに理解できる。
もう一つユニークなのは”Out Door Sports Park”と名付けただけあってゴルファーだけを対象としたものでなく、江戸川の土手のランニングコースを走るランナーやロードバイク(自転車)の利用者にも立ち寄ってエイドステーションの役目も果たしている点である。ロッカーとシャワーが¥540で利用できるだけでなくレストランも利用できる気軽さが、徐々にそれらの利用者が増えているという。
レストランの屋上ではBBQができるようになっており、ゴルファーだけでなく、BBQだけの顧客も増え始めている。ゴルフをすることが社交でありステイタス時代はこれから先、一部のプライベートコースでしか生き残れないだろう。
ゴルフはもっと手軽でカジュアルな方がより多くの人をゴルファーにしてくれる。ここはその一つの良い例である。河川敷という立地条件はやり方次第でもっともっと発展する可能性を感じる。
ゴルフ場は器産業の一つであり、入場者数は限定される。しかし、ゴルフ場で何ができる、24時間何ができる、と考えればゴルフ場という場をもっと面白い、人が集まるところにできることは可能である。
古い考え、やり方に囚われて思考が固まって、それが原因で困っているのが今のゴルフ場経営ではないだろうか。困るという字は木が囲まれて大きくなれない状態を指しているが、古い考え方、やり方という枠を壊せば木が大きくなれるなら、ゴルフ市場の活性化はこのようなことから始めることが良い結果を残すのではないか。KOSHIGAYA GCの今後の動きをしっかり見ていきたい。
ここでプレイするプレイヤーの声をもっと聞いてみたい。もっと面白いやり方がプレイヤーから出てくるからだ。
Reported by JGJA会員 松尾俊介